【 住まいの知識 】犬走り
2019/09/04
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おはようございます! スタッフの伊藤です。
アッという間に9月が始まりました。学校や幼稚園も始まり、朝元気に登校・登園する姿が見られるようになりましたね。
私が家を建てた時に、そう言えば不思議に思ったこと…「 犬走り 」。「 犬走り 」って???
住宅の横にある40~60cmの幅のものです。最近はコンクリートのものが多いですが、砂利で「 犬走り 」を作っているお宅もあります。
そもそも「 犬走り 」の役目は・・・
昔の日本建築は、今とは違い「雨どい」はありませんでした。そのため、雨水は屋根からそのまま落ちていました。しかし、屋根と地面までは距離があります。屋根から落ちる水滴は地面に落ちることで弾け、住宅の壁に水汚れや泥汚れを作ってしまっていたのです。
水や泥汚れは見た目が悪くなるだけではなく、基礎部分を腐らせ家をダメにしてしまいます。そこで、犬走りを施工し、水はねや泥はねを防止するようにしたのが始まりです。
犬走りを施工することによって虫が家に入りにくくなります。というのも、虫は雑草など自然の中で生きています。コンクリートや砂利で犬走りを作ることによって雑草が生えなくなり、虫が少なくなるのです。
もちろん完全にいなくなるわけではありません。
飛ぶ虫は気にせず入ってきますし、ゴキブリやシロアリのように住宅を目的にする害虫もいます。特にシロアリはコンクリートを好むといわれていますので、施工が悪いと増えるかもしれません。
「 犬走り 」コンクリートだった場合・・・まだ乾かないうちに犬や猫が歩いてしまって、足跡が知らず知らずのうちに田浮いてしまう事例もあることから、名前が付いたとも言われます。